Xmasコンサートで会場が一つに

12月11日(日)、寒川町民センターで「平和を願って~クリスマスコンサート」を行いました。日本に2人しかいない、ウクライナの民族楽器バンドゥーラ奏者のカテリーナ・グジーさんの曲間で語られる静かな口調と、透き通った芯のある歌声から、深い悲しみ、今後の覚悟のようなものを強く感じました。

プログラムの最後には、当協会理事長、落合の率いるウクレレオーケストラとカテリーナさんの共演で「翼をください」を演奏。ウクレレメンバーは、看護師、介護士、児童養護施設の子どもたち、不登校の子たちが入り混じって構成されています。

この瞬間はみんなが心から、カテリーナさんのような素晴らしい演奏者と一緒にステージで演奏できていることを幸せに思い、会の終わりには「自分にもなにかウクライナの(カテリーナさんの)ためにできないだろうか」と考えて会場の出口で募金の呼びかけをしていました。(集まった募金は、ユニセフを通じてウクライナの子どもたちの為に使っていただきます。)

施設の子どもたちには、年間を通じていくつかのイベントのスタッフ、そして出演者として参加してもらい(施設の先生方にもご参加いただいています)、イベント後には必ず「打ち上げ(ご褒美)」として一緒に楽しいことをするようにしています。

そこで、イベントに携わってくれた20代の若いお兄さん、お姉さんたちと交流するうちに、今ではしっかりとした絆が芽生え始めています。

1人で支えることが難しくても、このように緩やかに繋がれる「場」を提供させてもらうことで、たまたま大変な境遇におかれている子どもたちや、一人でひきこもりがちな大人(一人暮らしのご高齢者を含め)が、心を許せる人を見つけられる場になっていけたら、この世の中はもっと生きやすくなるのではと、このような活動を続けています。